なぜBELSという制度が生まれたのか、いまひとつ明確でないので掘り下げてみようと思います。
なぜBELS?
Building-Housing Energy-efficiency Labeling System
英語表記すると少し意味が伝わってきますね。
直訳してみると、「ビルと住宅のエネルギー効率を評価するシステム」という感じですか。
正式には、「建築物省エネルギー性能表示制度」となります。
国交省の表現では、「建築物のエネルギー消費性能の見える化を通じて、性能の優れた建築物が市場に評価され、選ばれるような環境整備等を図れるよう、第三者により公正かつ的確にビルや住宅の省エネルギー性能を評価する制度」ということになります。
ごくごく簡単にいってしまえば、従来からあった「住宅性能表示制度」の省エネ性能特化版ということになります。
ただし、住宅性能表示制度には、設計段階の評価と建設段階の評価がありますが、BELSは設計段階の評価のみです。
評価の内容は?
建築物及び住宅の、一次エネルギー消費量と外皮性能について評価します。
最終的には、BEIといって、設計一次消費エネルギーを基準一次エネルギーで割った数値に☆マークをつけて、建築物の評価をします。
レストランやホテルを評価するミシュランのようなものですね。
☆から☆☆☆☆☆までの5段階評価です。
BEIの数値が小さいほど☆の数が多くなり、高評価となります。
詳しくは、「省エネ表示制度だって?BELS・ベルス...!?なにそれ?」を見てください。
当然、申請が必要になります。どのようなものが必要かというと、
①申請書(定型様式)
②設計内容説明書
③図面等:建築士が作成した意匠図・設備図で評価に必要となる図面
④計算書:評価に必要となる計算書。一次エネルギー消費計算プログラムによる計算結果等。
⑤その他評価に必要となる資料等
申請手数料も必要ですが、長期優良住宅等との併願であれば、BELS認定の部分は割安になります。
メリットは?
建築物、住宅にBELS認定を取得したことを表示することが出来ます。
こういうマークを表示することが出来ます。
マンションとかアパートも住宅なので、このような表示をすることでユーザーに省エネ性能すなわち居住の快適性をアピールすることが出来ます。
戸建ての住宅の場合は、建売住宅なども上記と同様のメリットが生まれます。自己所有となる場合は、売却する場合等に住宅の高性能を売りに出来ることになるでしょう。
まとめ
あくまで、他者に対する「性能の表示」です。
当然、評価を取得するには費用がかかります。
かかる「費用」と、それによって得られる「効果」を充分検討する必要がありますね。
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