ZEHとは、
ゼロ・エネルギー・ハウス。1年間で消費する住宅のエネルギー量が正味(ネット)で概ねゼロ以下となる住宅のことで、
その内容は、「快適な室内環境を保ちながら、住宅の高断熱化と高効率設備により出来る限りの省エネルギーに努め、太陽光発電等によりエネルーギーをつくる」ことにあります。
その目標は、
2020年には標準的な新築住宅が、
2030年には平均的な新築住宅が
ZEHになることを目指すというものになっています。
ZEHの定義(省エネ20%アップ)
躯体に関しては「高断熱化」を、空調設備・換気設備・照明設備・給湯設備等に関しては「高効率化」を満たし、今ある、省エネ基準よりも20%以上省エネ化されているものが「ZEH基準」として設定されました。
[外皮平均熱貫流率(UA値)の基準]地域 区分 |
1地域 (旭川等) |
2地域 (札幌等) |
3地域 (盛岡等) |
4地域 (仙台等) |
ZEH 基準 |
0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 |
省エネ 基準 |
0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 |
地域 区分 |
5地域 (つくば等) |
6地域 (東京等) |
7地域 (鹿児島等) |
8地域 (沖縄等) |
ZEH 基準 |
0.6 | 0.6 | 0.6 | – |
省エネ 基準 |
0.87 | 0.87 | 0.87 | – |
ZEHの定義(創エネルギー)
「高断熱化」「設備の高効率化」で20%以上省エネを満たした上で、太陽光発電等によりエネルギーを創ることで、正味でゼロ・エネルギーをめざすというもの。
平成29年度はどうなる?
事業の予算額の推移
平成28年度 110億円(ZEB(ゼロエネルギービル)と合わせた額、ZEH支援事業はこのうち60億円)
平成28年度補正予算 100億円
平成29年度概算要求額 1,140億円
まとめ
28年度5次、6次公募では、2745件の申請のうち補助金が出たのは470件と全体の2割にも満たなかったそうです。
補正予算分も2回の公募が公表されていますが、どのような結果になるのでしょうか。
予算額をみると、来年度は住宅のZEH化が加速しそうですね。