書評はエッセイ、読んだ人がその本をすぐに買いに走るくらいの面白さを盛り込め!

書評はエッセイ

読書感想文です。

第1章の冒頭はこう始まります。

文章は、「どう書くか」より「どう読まれるか」を最優先して考えられなければならない。

すぐに稼げる文章術(日垣 孝)

著者は、自身を「売文業」とよぶ作家・ジャーナリスト。

29歳の時にフリーのライターになり、当初は食えない時期が続いたそうですが、現在は多数の著書と、自身のブログを開設し、会員数2、000人を超えるメルマガを発行しています。

この本は、書評の書き方から始まり、エッセイ・ブログの書き方、そしてネットで生き残る方法へと続きます。

後半は「こうすれば稼げるQ&A」、「文章で稼ぐための必読書33冊」でまとめられています。

書評はエッセイ

書評といえば、読書感想文ですね。小中学校と、この読書感想文が大の苦手でした。

夏休みの課題となれば、とにかく厚さの薄い文庫本を買ってきて、出来上がるものはこんな感じ。

『「我輩は猫である。名前はまだ無い。」とありますが、名前がないなんて信じられません。もし僕が猫を飼ったら、必ず名前をつけようとおもいます。(おわり)』

大人になった今でも、ちょっと前まではこのレベルでした。

僕のような素人の書評は論外として、この本で著者の日垣氏は、氏が自身のサイトで紹介した本に対しての読者からのレビューについて、「ダメな書評の典型例」として痛烈に批判しています。

なぜその書評がダメなのか?理由は単純。取り上げた本を批判しているからです。

書評は、わざわざ批判するために取り上げるものではないというのが氏の持論のようです。

そこで、本記事の冒頭の言葉が出てきます。

書評とは、①その本をすぐに買いに走るように行動提起をする文章、または②レビューそのものがエッセイとしておもしろく読める、そのどちらかでなければいけない。

 

エッセイ・ブログの書き方

文章の書き方の基本について詳しく書かれています。

一番の要点は、「完成品をイメージ」してから書き始めること。

そうしないと、考えながら犬小屋を作っているようなもので、出来た犬小屋に犬が入れないというようなお粗末な結果になると例えています。

文章の構成については、「起承転結」で構成するのが基本ですが、なかでも「起」すなわち書き出しと、「結」びを意識して書けば良い文章が書けるといいます。

「起」では、やはり問題提起が有効なようですね。

ネタ切れについて

『個人的な体験や思いというのは、私的なもので無尽蔵にあるのだけれども、それだけで完結してしまっては自閉的なものでおわってしまいます。』

冒頭にも書きましたが、この本の主題は「どう読まれるかが大事」なのです。

書き手の「私的な関心」を社会の関心事に結び付けていく、つまり「公的な関心」へと昇華させるよう意識しながら書く訓練が必要だと説きます。

自分の体験が、読む人にとって擬似体験化されていくような読まれ方が大事だということでしょうね。

そうすればネタ切れなんて起きないですよね。自分の体験や思いって、いくらでも出てくるんですから。

考えて書いて、調べてまた書く。この作業を繰り返していいかなければ、次のステップへは進めません。書くことと考えることはほぼイコールなのです。

 

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まとめ

どうですか?

この本を買いに走りだしたくなりましたか?

だめ?

やっぱり?

わかりました!

出直します。精進します。

これからは、考えて書いて、調べてまた書きます。

もう少しまともな読書感想文が書けるようになりますように!

 

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