ZEHの四次公募が開始しました。一次から三次までの結果・経過も公表されました。
28年度補正予算の四次公募がスタート、五次もあるかも知れません
公募期間は2/27~3/24までで、事業期間は10/29までとなります(いずれも2017年)。
想定補助件数が、4200件、金額が約53億円となっています。
補助金額は、125万円/戸です。
四次公募で予算が十分余れば、五次の募集を行うそうです。
四次の公募終了後に発表されますので、これが補助金125万円のラストチャンスとなりそうですね。
今年度のZEHの実績はどうなっているのでしょうか
一次~三次の結果は次の表のとおり。
補助件数 (想定) |
申請件数 (実績) |
採択件数 (実績) |
|
一次 | 2,300件 | 1,103件 | 1,093件 |
二次 | 2,300件 | 805件 | 799件 |
三次 | 2,000件 | 981件 | 審査中 |
なんだこれは?という感じですね。
申請数が、想定の半分以下となっています。
最近、耳にしたのですが、一般のユーザーはあまりZEHに関心がないようだというはなし。
反面、高断熱高気密住宅等の省エネ住宅に対しての関心はかなりあるようなのです。
やはり高省エネ化に、太陽光発電を加えたイニシャルコストと補助金を比較してメリットが少ないと判断されるのでしょうか。
これでは四次の想定件数4,200件に対しても相当数の残額が出そうですね。まず五次公募はあると踏んでよいでしょう。
大手メーカーが強い
現在、ZEHビルダー登録数は全国で約4,300社。
そのうち、東京・大阪に本社を置く住宅メーカーが10社で、ZEHの補助金のうち、75%をこの10社が取得しているというデーターがあります。
そして補助金を受けている建物の性能は、UA値=0.48以下、エネルギー削減率120%以上といいますから、かなりの好成績になっています。
(UA値の基準値は、5・6・7の温暖地域で0.6)
高性能化することで住宅の価格も上がり、大手にとってはまさに「ZEH好況」状態なのでしょうか。
まとめ
五次公募であれば、これからの計画スタートでも間に合いそうですね。
最後の125万円ですから、ZEHの採用を検討しているのであれば、なんとかもぐりこみたいところですね。
それにしても、大手メーカーがこう強いのでは、正直つまらないですね。いろんな面で。
高断熱高気密等の省エネ住宅になにか特色を加えようと、こつこつまじめに取り組んでいる地場の設計事務所・工務店は必ずいます。
そういった辺りにも目を向けてみるのも良いと思いますよ。
案外大きなコストダウンが図れたりしますよ。(^^;)