日経アーキテクチュアと日経ホームビルダーという建築の専門雑誌があるのですが、2016年度の建築設備大賞を発表。
5層ガラスの樹脂サッシ「レガリス」が大賞
このサッシ、2016年の2月に発表、4月に発売されたのですが、僕もとても衝撃を受けてこのサイトで取り上げました。
従来の樹脂サッシの場合、熱貫流率が1.48W/㎡Kなのに対し、この「レガリス」(LIXIL)は同0.55W/㎡Kと1/2以下になっています。
これは、10kg/㎥程度のグラスウールを約85㎜充填した壁に相当する断熱性能だそうです。
サッシの厚さも、同メーカーの他の高性能サッシとほぼ同じ寸法となっていて、同一物件での混使用にも対応可能ということです。
受賞理由は、これまで断熱の面で壁にせざるを得なかった箇所を開口部に出来るようになった点。
「ちょと便利、ちょっと改良、というのではなく、建築に対する本質的な問い掛けであった」と審査委員長の建築家内藤廣氏の評価です。
(以上、日経ホームビルダーより)
バリーションも、FIX、開き窓、開き窓・ドアがあります。ただ、引き違いサッシが無いのは重量的に仕方がないですかね。
5層サッシが通常の納まりで取り付け可能とはホントに驚きですよ。
一度体験したいものです。
防蟻・防腐剤耐性をもった透湿防水シート「タイベックシルバー」が特別賞
これも以前、当サイトで紹介した建材です。
透湿防水シートに防蟻・防腐剤が付着した場合に、その性能が損なわれるという問題を解決したのが、この「タイベックシルバー」(デュポン社)です。
このシート、遮熱性能も持ち合わせているので、断熱性能向上にも一役かってくれます。
まとめ
住宅に用いられる建材の性能が上がってくれるのはとても良いことです。
こうやって、建築が進化していくんですね。
メーカーの開発努力に感謝感謝です。