「牛に引かれて善光寺」ということで、長野市にある善光寺に行ってきました
牛に引かれて善光寺
『むかし、善光寺から東に十里、信濃の国小県群に強欲で信心が薄く、善光寺に一度もお参りしたことのないお婆さんが住んでいました。
ある日、川で布をさらしていたところ、どこからか一頭の牛が現れ、角に布を引っ掛けて走り出します。
そこで慌てたお婆さんは布をしきりに取り戻そうと一生懸命に追いかけました。
そして気が付いてみるとそこは善光寺。牛の姿はなく、角に引っ掛けられたはずの布は如来の厨子の前にありました。
実は、布をさらった牛は善光寺如来の化身だったのです。
そのことに気付いたお婆さんは自分の不信心を悔い、善光寺如来に手を合わせ、以来信心深くなって善光寺にも度々参詣に訪れ、極楽往生を遂げたとのこと。』
国宝善光寺本堂
現本堂は1707年(宝永4年)の再建で、高さ27m、間口24m、奥行53mで、国宝に指定されている木造建築の中で3番目に大きいといわれているそうです。
1953年(昭和28年)、国宝に指定されました。
仏教が諸宗派に分かれる以前からの寺院であることから、宗派の別なく宿願が可能なお寺という位置づけ。
本尊は、丈一尺五寸の一光三尊阿弥陀如来像で、その姿は寺の住職ですら目にすることはできないとされているそうです。掃除とかしなくても良いのかなあとおもいますが・・・。
ご開帳のときには、金銅阿弥陀如来及両脇侍立像(前立本尊)が絶対秘仏の本尊として公開されるそうです。
伽藍
参道の仲見世を抜けると仁王門、その先の山門をくぐって、奥に本堂にたどり着きます。山門、本堂のスケールの大きさには圧倒されます。
広い伽藍には、六地蔵・濡れ仏があります。
かつては、山門と本堂の間に五重塔・中門が一直線上に並んでいたそうですが、いまは石畳があるだけです。
まとめ
日本古来の建築というのは、配置計画から建築の細部までよく考えられたものになっていて、いつも感心させられます。