そもそもフラット35って?
住宅金融支援機構がおこなっている全期間固定金利住宅ローン。
借入先は、個々の金融機関となり、金融機関によって金利が異なるので注意。
一般的な銀行ローンとの違い
・長期固定金利としては金利が低い→融資率0.9以下で年利1.1~
※融資率0.9超では金利がかなり不利になるので注意!
・借入保証料が不要
・繰上げ返済手数料が不要
・機構が定めた断熱性・耐久性等の技術基準に適合する必要があり、さらに現場検査もあるので施工品質への安心感がある
・団体信用保険は別途加入が必要
高性能で金利の安い「フラット35S」がおすすめ
フラット35Sを利用するためには、フラット35の基準に次のいずれかひとつの性能の技術基準を満たす必要があります。
【技術基準】
・省エネルギー性
・耐震性
・バリヤフリー性
・耐久性、可変性
【金利体系が2種類】
・金利Aプラン→フラット35の金利を当初10年間、年0.3%引き下げ
・金利Bプラン→フラット35の金利を当初5年間、年0.3%引き下げ
一般の金融機関のローンと比べてどちらが有利?
比較しやすいように、条件を揃える必要があります
・手持ち資金300万円、借入金2、700万円(融資率が0.9)
・返済期間35年
・住宅の性能は、フラット35Sの技術基準を満たす程度
フラット35S(Aタイプ) | 2年固定(金融機関ローン) | |
金利 (当初10年) % |
0.85 | 0.6(当初2年間) |
金利 (11年目以降) % |
1.15 | 3年目以降分からない |
借入保証料 | – | 680、000(概算) |
団体信用 生命保険 |
280万円 (35年間概算、 3大疾病特約ありの場合) |
金利に含む (3大疾病特約で金利+0.2%UP) |
富山県の大手地銀を参考にしています。あくまで概算です。
2年固定の場合、3年目以降の基準金利からの引き下げ幅が異なってくるので確認が必要(当初固定金利を安く見せているケースがあります)
金利・手数料は金融機関の貸付条件により、若干の相違が発生します。
⇒関連記事:その住宅ローン本当に大丈夫ですか?
まとめ
ざっくり見てきましたが、優劣つけがたいというかローンを組む人の状況・考え方次第の気がします。
団信保険料に関しては、年額でフラットが約9.6万円、金融機関ローンが約5.4万円(初年度)。かつ、フラットが年ごとの支払いでわずらわしい感は否めません。
金融機関により、手数料は当然のこと、提携している司法書士報酬額、火災保険料にも差がでますので、とことんシュミレーションすることが大切です。