読書感想文です。
文章を書くというのは、どういうことなのか。
文章力をつけるには、どうしたらよいかが書かれています。
「ホンモノの文章力ー自分を売り込む技術」樋口裕一
巻末のプロフィールによると、筆者は独自の小論文指導法を持っていて「小論文の神様」とよばれる人らしい。
文章を書くには、まず基本の「型」を覚える必要があります。
文章としてまとまった形にするには、やはり文字数的に1000字程度が必要ということです。
いろいろなひとのブログをみていると、1000文字くらいを目標に書いていると言っていますね。
現在の僕としては1000文字、ちょっときついです。まだまだまとめるのに苦労しています。
小論文と作文の違い
小論文は自分の意見を語り、最終的にはイエスかノーかを明確にする必要があります。
作文は、自分の感受性をアピールし、文体に工夫を凝らし、読む人の心を惹きつける文章です。
作文というと、子供が書く文章のようで軽く見られがちだが、小論文に比べて奥が深く難しいものだと言います。
ブログで、自分の考えや日常を話すのは作文であり、エッセイである。教養ある人間にしかできないことだと。
小論文は一方通行であり、作文は読者の共感や反応を期待しています。
つまり、作文・エッセイというのは、自分の陣地内に他者を呼び入れる。どうぞどうぞと招き入れて、ごちそうをふるまう。そして、居心地よくしてもらい、仲間になってもらう。自分と同じ感覚を共有してもらい、感じ取ってもらい、「そうだ、そうだ、私もそう感じたことがある。」という気にさせる。
作文は、文章によって自己を演じることが大切なのです。
それぞれの「型」
とにかく基本は型です。
はじめに型を守って書く人は、そのあとの上達が早いそうです。
[小論文の型]4部構成が基本です。
Ⅰ.問題提起
ここでイエス、ノーの問題提起をします
Ⅱ.意見提示
イエス、ノーのどちらの立場を取るかを示します。ここは、「確かに・・・・、しかし・・・」のパターンで書きます。全体の30~40%の文字数です。
Ⅲ.展開
イエス、ノーの根拠を示します。小論文の中心部となる部分で、深く掘り下げて書く必要があります。ここも、全体の30~40%を占めます。
Ⅳ.結論
もう一度全体を整理し、イエスかノーをはっきり述べます。
[作文の型]小論文と違って、本来型にとらわれるべきではない。自由に書いてよい。
ただ、はじめは型から入って、慣れてきたら「自分の文体」を開発していくのが良い。
Ⅰ.予告
これから書くことの予告をします。「いまから、こんなことを書きます」という部分です。
Ⅱ.エピソード
出来事を具体的に語ります。動きのある出来事が良いです。
Ⅲ.テーマ
Ⅱで書いた内容から得た印象や考えを、深めていきます。小論文的は要素が必要な部分だが、断定的な書き方はしない。あくまで読者に感じてもらう余地を残しておく必要があります。
Ⅳ.まとめ
全体のまとめです。多少の余韻のある締めの言葉があると良い。
まとめ
雑記ブログは、作文の要素が多いようです。
まず何を書こうかで悩みますが、著者によると、ひとは題材を与えられて、やっとその問題について考え始めるのだそうです。
つまり、まず題材を決めて、それから問題を真剣に考え、時には調べて思索を深めれば良いということです。
「書く行為」=「考えること」だと言います。書くことで、自分の考え・思想がはっきりするということですね。
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