省エネ性能と耐震性能を強化する長期優良住宅の認定基準をほりさげてみました。
認定基準は、国交省告示第293号(H28.02.08)に詳しいのですが、分かりやすい一覧表が下記。
長期優良住宅とするための基準
これは、富山市の要綱に出ている一覧表です。(念の為、各行政庁のものを確認して下さい)
一戸建ての住宅(木造)の新築について詳しく見ていきます。
[構造躯体の劣化等級]:等級3・区分された床下空間、小屋裏空間ごとに点検口を設けること
・床下空間の有効高さを330ミリ以上とすること(例外あり)
[耐震等級(倒壊防止)]:等級2または3・階数2以下の木造住宅の場合についての計算法あり。積雪荷重を見込んだ上での、壁倍率・床倍率を検討する必要があります
[維持管理対策等級]:等級3・専用配管が、壁、柱、床、はり及び基礎の立ち上がり部分を貫通する場合を除き、コンクリート内に埋め込まれないこと
・地中に埋設された管の上にコンクリートが打設されていないこと(外部の土間コンクリート等例外規定あり)
[断熱等性等級]:等級4・外皮平均熱貫流率が基準を満たすこと
・冷房期の平均日射熱取得率が基準を満たすこと
※上記2つの基準に関しては、「住宅仕様基準」(国交省告示第266号)という仕様基準を満たすことにより、等級4に適合するものとみなすことができます。
・結露の発生を防止する対策が講じられていること
まとめ
耐震等級と断熱性等級が、重要かつ少々計算に手間のかかる部分です。
ZEHや低炭素住宅・BELS認定に比べれば、省エネ性能はH25年基準になりますが、構造面の強化が図られるので性能バランス的には優れていると思います。
税制面でのメリットもあるので、検討の余地はかなりあると思いますがいかがでしょうか。